三鷹ビジネスの教育面での特徴~4月2日の例会を通じて

いつもの例会レポートとは趣向を変えて、今回は4月2日の例会を通じて、ここ最近における我がクラブの教育面での特徴をお伝えしたいと思います。

1)議事や会議などの運営にも挑戦可能
 トーストマスターズの教育カリキュラムには、スピーチだけではなく、会議やパネルディスカッションなどを進行するというものもあります。
 宮地さんがこの日挑戦されたのは、質疑応答セッションを進行するという単元です。「点字の世界へ 第2弾」という内容で、現在日本で使われている点字で、ひらがな・数字・アルファベットを表記するルールなどをプレゼンテーションし、それに対する質疑応答にどう対応するか、を練習するものです。もちろん、質疑応答は「やらせ」なしの出たとこ勝負です。
 このような特殊な単元は、そのクラブに一定以上の教育力がないと、なかなかうまくできません。例会に出席しているメンバーがある程度の経験を持ち、単元の目標を把握しておかないと、円滑な進行も的確なフィードバックもできません。挑戦者が特殊な単元を実施できるというのは、クラブ全体の教育力がある証拠といえます。

2)多様な視点から得られる沢山の刺激
 今期の三鷹ビジネスの大きな特徴は、オンラインを通じて、海外出身者や、海外で生活しているメンバーが続々と加入していることです。
 その中の一人、タイ在住でオーストラリア出身のTrentさんのスピーチは、「日本 外国人の目から」というタイトルです。Trentさんが日本で暮らしていた頃自身で見た経験や視点から、日本人の特徴や文化の良いところを紹介していただき、日本人はもっと自分たちの文化に誇りを持ってほしいという主張で締めくくられました。
 日本人ではなかなか気づきにくい視点や、多様な文化の紹介、そしてひたむきに日本語を習得しようとする姿は、日本人だけで構成されるクラブでは味わえない、我がクラブが誇れる大きなアピールポイントです。そして、それに刺激され、最近は三鷹ビジネスの日本人メンバーも、英語スピーチへの挑戦や英語のクラブに入会する動きも広がっています!

3)手ごたえのある出題揃いのテーブルトピックス
 最近の例会のテーブルトピックスは、各マスターによる趣向を凝らした出題が続いています。
 今回のマスターを務めたYさんからの出題は、オリジナルな発想が問われるもの。「なぜ海の水はしょっぱいか?」「なぜ地球は丸いのか?」「なぜ時間は止まったり戻ったりできないか」などを、独自の発想で答えるという難しいものでした。その難解な問題揃いの中で、ベスト賞を獲得されたのは、さらに上を行く発想力をお持ちの加納さん。「友達の『時間くん』が困るから(時間は止まらない)」という、他の誰もが思い浮かばない発想力を発揮されました!
 このような趣向を凝らした出題に自分ならどう回答するかを訓練し続けていけば、どんな状況でも受け答えできる臨機応変力が身につくこと間違いなしです!

4)安定の論評力
 執筆者自身が「クラブ全体のスピーチ力を高めるにはどうしたらよいか」と尋ねられたら、真っ先に「クラブの論評力を高めてください」と答えます。論評は、例会の教育の柱であり、そのクラブの教育力が図れるものさしです。
 この日の論評は、酒井さんと菊池さんが務められましたが、酒井さんは豊富なプレゼンテーション経験から、菊池さんは先日のエリアコンテストでの練習や登壇から得られた経験から、さらに聞き手が効果的に受け取る方法を説得力を持ってフィードバックしてくださいました。
 各メンバーが、クラブ全体でのスピーチ力を高めるために、自身の経験や知見を惜しみなく伝えていくのが、我がクラブの論評の特徴です。

5)臨機応変に協力できるクラブ体制
 日本の官公庁や多くの企業では、4月は年度当初であることから、例会に参加できなかったり、急遽参加できなくなったりする人も出てくるのがこの時期の特徴です。
 そのような中、今回の例会でTMOEを務めた小松さんは急遽の代役でしたが、いつものとおり、和やかに、そして各役割を務める人達への愛情豊かな紹介で、円滑に進行を進められていました。参加メンバーもそれぞれその場で自身ができる貢献をされることで、少人数ながらきちんとした例会が開催できました。
 このような協力が毎回できるのは、単に経験豊富なベテランメンバーがいるからだけではなく、入会したてのメンバーも含めてクラブ全体で例会に対する高いモチベーションを持っているからです。その場に参加したメンバーが、自分のできることを発揮して協力して例会を作り上げていくという、クラブの文化があるからです。

手前味噌で恐縮ですが、今の三鷹ビジネスは、日本でも指折りレベルの教育機能が整っているクラブである、と胸を張ってお伝えできます。