スピーチの例会はオンラインがいい?対面がいい?パート3

前回の投稿では「オンラインならではのいいところ」についてお話をしました。
では、「対面」についてはいかがでしょうか?

実は、こちらもやはり結局のところ

・どちらにもいいところがある
・好み、目的による

ということになります。

では、「対面のいいところ」にはどのようなことが考えられるでしょうか。

対面の例会のいいところはズバリ

対面でのスピーチ力が鍛えられる

ということです。

当たり前ですね。。。

もちろん、前回の「オンライン」の時と同様、「スピーチの内容・スピーチ自体」は何も変わりません。
しかし、その「表現の仕方・見せ方」になると、やはり「対面」ならではのポイントがりします。

まず、対面の最大のポイントは

オーディエンスが目の前・同じ空間にいる
演壇・ステージなどのスペースがある

ということです。

つまり、スピーチの時は自分の「オンステージ・ショー」のような状態になります。そうすると

スピーチを、声・言葉だけでなくジェスチャーなど体全体の動きで表現する

ということも視覚的に大きな印象になります。

すると、以下のようなことがポイントになります。

・トピック/ 内容の緩急によりジェスチャー・表情・声のメリハリを効かせる!
・オーディエンスに満遍なくアイコンタクト!必要に応じステージを隅から隅まで歩きながら語りかける!
・必要に応じオーディエンスのリアクションに乗り即興で反応する!

これらは全て対面スピーチの「あるある」で何となくイメージもしやすいと思います。
念のため1つずつ考えていきましょう。

「トピック/ 内容の緩急によりジェスチャー・表情・声のメリハリを効かせる!」
オンラインのような「ワイプの中の自分」と違い、対面の時は顔・表情はもちろん上半身・体全体も同時にオーディエンスの視界に入ります。

また、私たちが情報を吸収するときは「言語情報:2~3割・非言語情報:7~8割」とも言われます。思っているよりも遥かに私たちは「言語ではないところ」から情報を得ているということに改めて驚きます。

でも、シンプルに考えても「背中を丸めて覇気がなく、一点だけ見て棒読み」
これでは伝わるものも伝わらない・聴こうとしても内容が頭に入ってこないですよね。

もちろん、どんなトピックでも「非言語フル稼働」ではオーディエンスも聴いていてうるさく感じてしまい内容が入りにくくなります。
あくまで「トピック/ 内容の緩急により効果的に『非言語』を入れる」これがポイントです。

「必要に応じオーディエンスのリアクションに乗り即興で反応する!」
このようなことは「お笑い芸人」の方々にもよくあると思います。
さらにはお笑いのプロはお客さんをいじったりしながら瞬時に場を盛り上げることもあります。

それはさておき、私たちのスピーチでもオーディエンスから絶妙のリアクションをキャッチしたり、
「お、これは自分のスピーチの盛り上げにいいかも!」というような声が漏れ聞こえたりしたら、
すかさず乗っかりスムーズにスピーチにつなげていくと、やはり一瞬にして盛り上がりますし笑いも起こったりします。

さらには、「うまい!技アリ!」のようにオーディエンスを唸らせることもできたりします。
これはもちろん、自分のスピーチにオーディエンスを引き込むことができるだけでなく、「スピーチの提供者への評価」も高まります

対面のスピーチでは「スピーカーが話をするだけ」ではありません。

・オーディエンスを巻き込み
・オーディエンスと一体になり
・オーディエンスもリアクションなどで参加しながらみんなで一つのスピーチを作り上げていく

」が大切になり、また、それが「醍醐味」でもあります。

また、想像すればすぐおわかりになると思います。スピーチをしているのに何故か自分のところには視線を送ってくれない。
一方向ばかり歩いていき語りかけるのに自分のところには全然来てくれない。

これでは反感・疎外感さえ感じてしまうかもしれませんし、「聴こう」という逆の気持ちの方が強くなってしまうかもしれません。
スピーチでなくどんな時でも「この人は自分に話してくれている」と感じたら嬉しくなり内容も自然に入ってきやすくなりますよね!

ということで、

・ジェスチャー・表情・声のメリハリ(非言語)
・アイコンタクト・ステージの利用(非言語)
・オーディエンスのリアクションに反応

など、対面のスピーチのいいところは「場と呼吸しながらのスピーチを研ぎ澄ます」ということがさらに鍛えられるのがポイントかと思います。

さて、このように「対面のいいところ」を考えると、俄然、「やっぱり対面がいい!」と思われるかもしれません。
しかし、前回の「オンラインのいいところ」を思い出してみてください。オンラインにももちろん、対面にはない素晴らしいところがありました。

で、何回も申し上げておりますが、「どちらがいいか?」となると、結局は

・どちらにもいいところがある
・好み、目的による

ということになるのですが、私たち三鷹ビジネストーストマスターズの対面もオンラインも両方を知るメンバーだったら考えられると思いますが、両方を天秤にかけたことがなければ、そのようなことを言われても判断が難しいかもしれません。

そこで、次回の記事では両方を知る私が考える「判断のポイント」についてお話をさせていただきたいと思います。
しかし、あくまでそれは私の個人的な考えなので、どうぞ参考程度に判断の足しにでもしていただけたらと思います。

では、次回の投稿も是非ご覧ください!