スピーチの例会はオンラインがいい?対面がいい?パート2
前回の投稿では「オンライン・対面」のそれぞれ「参加・アクセス」などの「利便性」を中心にお話をしました。
では、肝心の「スピーチ自体」についてはどうでしょうか?
実は、やはりこちらについても結局のところ
・どちらにもいいところがある
・好み、目的による
ということになります。
では、まずは「オンラインのいいところ」から考えてみましょう。
オンラインの例会のいいところはズバリ
オンライン用のスピーチ力が鍛えられる
ということです。
と、ここで、「オンライン用のスピーチ力?スピーチなんてオンラインでもいっしょじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに「スピーチの内容・スピーチ自体」は何も変わりはないと思います。
ただ、その「表現の仕方・見せ方」になると、実は結構オンラインならではのポイントがあったりします。
まず、対面とは異なるオンラインの最大のポイントは
オーディエンスが目の前・同じ空間にいない
スクリーン越しにいる
ということです。
まあ確かにそうですね。じゃあ、だったら何なのか???
つまり、「オーディエンスが同じ空間ではなくスクリーン越しにいる」ということは
自分という存在がスクリーン上の「ワイプ」を通して見られている
ということになります。
もちろん、自分主催のセミナー・イベントなどでしたら自分をメインに「全画面」で話をすることもあるかと思います。
ただ、複数の人々が参加し発言するようなオンライン・ミーティングでは、それぞれの画面は「小さなワイプ」になると思います。
そして、この「ワイプ」の中で話をするときに、実は以下のようなことが大きなポイントになります。
・ジェスチャーはワイプに収まる範囲で大きすぎず、でも小さすぎず!
・目線はスクリーン越しの相手を意識してしっかりカメラを見る!
・一段上げた自分をキープ!
最初の2つは何となく分かりそうですが、最後は何を言っているんでしょうか???
まあ、とりあえず1つ目から考えていきたいと思います。
「ジェスチャーはワイプに収まる範囲で大きすぎず、でも小さすぎず!」
これはご想像の通りです。
まず、ジェスチャーが大きすぎるとワイプからはみ出てしまうので、結果、うるさい印象になりかねません。
また、ジェスチャーが多すぎるのも同様かもしれません。とはいえ、小さ過ぎ・少な過ぎでは薄い印象になってしまいます。
オンラインでは「大きさも頻度も適度なジェスチャー」が効果的です。
「目線はスクリーン越しの相手を意識してしっかりカメラを見る!」
これは当たり前のように感じるかもしれませんが実は結構難しいです。
「PCなどのスクリーンとカメラの位置」を考えて見てください。
ついつい「スクリーンにいる相手の目」を見て話しがちですが、それでは視線がズレてしまいます。
オンラインの場合、カメラをしっかり見る。これにより相手は「自分のことを見てくれている」と感じることができます。
「一段上げた自分をキープ!」
スミマセン。。。これは個人的によく使っている言葉なのでよくわからないと思います。
「同じ空間で相手を直に感じる対面」と違い、「スクリーン越しに伝わる自分」というのは、いわば「動画的」になります。
「生身の人間」より、PCなどの「機械を通しての自分」になるからではないかと思います。
しかも相手は自宅やオフィス・カフェなどの「違う空間・相手の陣地」でこちらの話を聴きます。
そうすると、対面の時よりも「こちらのテンション・熱量・内容」が伝わりにくくなりがちです。
これはさらに「レコーディング」になると顕著です。
個人的にもこれが「トーストマスターズクラブへの入会を決めた理由」でもあります。
仕事で、自分が話しているところをレコーディングし、その動画を確認したとき、愕然としました!
「テンション低っ!しかも棒読み!?」
話している時は、結構、感情を込めて話していたつもりでした。でも動画に映る自分の実像はイメージとあまりにかけ離れたものでした。
そして、「これでは伝わるものも伝わらない」と痛切に感じました。
つまり、オンラインの時は、「対面時のような同じ空間で直に伝わるもの」がない。その分を
「自分のテンション・声・表情」などを通常の自分より一段階上げることにより補完。
このようにしてやっとイメージ通りの「見せたい自分」を表現することが可能になります。
個人的な話が続きますが、仕事柄、自分が話している姿を録画する機会が非常に多くあります。
以前は、あまりに「思ってたんとちゃう状態」に、自分の動画を確認するのが恥ずかしくてたまりませんでした。
でも今はこの「一段上げる」が定着したことにより、確認動画も普通に見ることができます。
さらには「オンライン・対面」問わず自分の話し方が以前より堂々としているのを感じるようになりました。
ということで、
・ワイプジェスチャー
・カメラ目線
・一段上げた自分
は、オンラインではどれも大切なポイントですが、個人的にはやはり最後のポイントを強くオススメします!
余談になりますが、この「オンライン用のスピーキング」の経験により、テレビで何かについてコメントする芸能人やワイプリアクション・タレントなどの見方が変わりました。
「普通に喋っているように見えるこの人たちは
実はすごく『意識・工夫・努力』をしているのではないか」と。
真実の程はわかりませんが、それはさておき、もうおわかりかと思います。
このように、オンライン例会のいいところは「オンライン用のスピーチ力が鍛えられる」という点です!
以前は、セミナー・ミーティングといえば「対面」が基本でした。
しかしコロナ禍を経て、今ではすっかり「オンライン」も一般的なものになりました。
また、「オンラインにより海外の人と話す・商談をする・取引をする機会が増えた」人も少なくないのではないかと思います。
いずれにしても、これからは「オンラインでも効果的に話をする能力」が必要になってくると個人的には感じています。
では、「対面のいいところ」はどうでしょうか?
それについては次回の投稿で「対面ならではのいいところ」についてお話をさせていただきます♪
是非、次回の投稿も併せてご覧ください!